お世話になります。アークです。
本日は、以下のようなお悩みを解決したいと思います。
※ちなみにこの記事は、管理職の方だけではなく、学生さんから一般社員さんまでとにかく『内向的な性格に悩んでいる方』に向けて幅広く役立つように書いています。
結論から言うと、『内向的な性格の人は管理職として大成する』才能を大いに秘めています。
私は今でこそ役員としてトップマネジメントを任せられる立場ですが、幼少の頃からとにかく人前に立つ事が嫌いで、極度の内向的性格でした。
管理職になりたての頃はずっとその性格に苦しんでいて、部下からも同僚からもなめられっ放しのダメダメ管理職でした。
その状態が3年ほど続いたと思います。
ちなみに、性格そのものは今も殆ど変わっていません。
でも今は、次のような考え方に変わっています。
こうなってくると、自分の性格は抜きに管理職の仕事がとても楽しくなってきます。
もちろん大変なことも(の方が?)多いのが管理職の宿命ではありますが・・・。
ただ、どんなに大変な時でも、『誰にも負けない、自分だけの武器』を意識できているのとそうでないのとでは「心の折れ方」が全く違ってきますよ。笑
この記事が、かつての私と同じように悩んでいる方の助けになれば幸いです。
では始めます。
内向的な性格が管理職の仕事に上手く作用する点
ギャップを活用できる
管理職の一番大切な仕事は何でしょうか?
そう、部下の声を聞くことです。
部下の声を聞くって…それが出来ないから困ってるんだよ!
って声が聞こえてきそうですが…。
分かります。普段は無愛想で構わないのです。何も喋らなくて良いし、面白いことも言わなくて大丈夫です。
ムスッとしていてください。
内向的な人は多人数での会話が苦手な傾向にあります。
私は、4人以上で集まって会話をすると未だに何も話せなくなったりします。
しかし内向的な人は、多人数でのコミュニケーションを苦手とする分、一対一でのコミュニケーション能力に長けていることが多いです。
友人付き合いもどちらかと言うと「狭く、深く」な傾向にあるのではないかと思います。
それをフルに活かすということです。
恋愛心理学なんかでもよく言われていますが、いわゆる「ギャップ」に人は弱いです。
「ギャップかよ、古いよ」なんて思わないでください。
効果があるからこそ、普遍的に語り継がれる手法になっているのです。
少し例を挙げましょう。想像してみてください。
■普段「感じが良い」人の不機嫌な姿。
これは人に不快感を与えます。このパターンだと、普段「感じが良い」こと自体が嘘っぽく思えてきて、とっても人に嫌われます。
しかし、
■普段「ムスッとしている」人の笑顔。
これは人を虜にするんですね。
下がるギャップは嫌われるけど、上がるギャップは好かれる(傾向にある)。
何ででしょうね。平均すると大体どんな人も同じなんですけどね。
人間の脳って不思議です。
これでは前者の人が可哀そうですが、でも私たちの脳はそんな風に設計されているんだと思います。
まとめると、『内向的な管理職』が取るべきマネジメントスタイルは、
ツンデレ上司(大勢の中では基本ムッツリ。あるいはムスッとしておく。部下と二人になった時は、思いっきり自分をさらけ出して語り合う)
これがベストです。
一度、やってみてください。
何より、自分が疲れません。
無理して無理してキャラ作ってストレス溜めるよりよっぽど生産性も上がります。
ただし。
ただし、です。
このサイトは『最高の管理職』を生み出すための実践的スキルを発信する場ですので、一つだけ皆様に注意しておくことがあります。
それは、
『絶対に、なめられたらダメ』
ということです。
これを防ぐための方法は、
理不尽に対しては(ある程度)感情的に怒りを露わにする
以外にないと考えます。
これによって、「怒ると恐い人」というイメージを周囲に与えることになり、黙っていても権威性が出てくるようになります。
使い所にはくれぐれも気をつけてください。
あくまで「これは誰がどう見ても理不尽だろう」と思えた時だけにしてください。
そうでなければ逆効果ですので。
そして怒る時は、どんなに腹が立っても「怒る自分を眺めるもう一人の自分」を作ってくださいね。
「自分を客観視できるか否か」ということは、ある種「管理職ができるか否か」に等しい面があります。
※元も子もないことを言うかもしれませんが、そもそも「自分を客観視することができない人」は性格に関係なく管理職には向いていないかもしれません。
なぜなら「自分を客観視する」行為は「相手の立場に立つ」と同様の思考が求められるものだからです。相手の立場に立てない人が上司になると…これは面白いほどに、一瞬で職場が崩壊しますからね。
いくつか注意点を挙げましたが、内向的な性格を活かす方向でマネジメントスタイルを構築していくことが大切です。
では次の点です。
じっくり考えてから言葉を発することができる
これ、重要ですよ。
管理職は、言葉と文章が商売道具です。
そして言葉というものは、一度吐いたら飲み込めません。
つまり、一度の失言で全てが終わり、というシーンが日常的に溢れています。常にそうした環境の中で生きているのが管理職です。
その点を考えると、じっくり考えてから言葉を発するということは何よりの長所となるのです。
コンプレックスが無敵の武器になる
内向的な人は、幼い頃から人の輪に入っていけなかったり、引っ込み思案な性格で時には損をしたり、数多くそうした経験をしてきている傾向にあります。
そのたびに、『もう少し社交的だったらなぁ』とか、『あの人は誰とでもすぐに打ち解けられて羨ましい』とか、色々なことを思います。
その長い年月の果てに、『強大なコンプレックス』が生み出されていきます。
そのコンプレックスこそが武器となるのです。
しかもその武器は自らの人生で育んだものであり、生き続ける限り失われることはありません。
しかしここで注意です。
コンプレックスが武器になるのは、自分が欠点だと感じる部分を自分で何とかしようと考えられる人限定です。
よく見かけるのですが、『俺の凄さが分からない周囲が悪い』『外面の良い奴に騙されて、どいつもこいつも馬鹿ばかり』みたいな思考が暴走して、周囲に対して妙に攻撃的になっている人がいます。
こうなるとなかなか厳しいです。
己の攻撃性で己のコンプレックスに蓋をするようなもので、長年蓋をし続けると外すことが困難になるからです。
加藤諦三先生の言葉で言うところの『ノイローゼ』なんだと思います。
あなたの周囲にもいると思いますし、どこでもそういった人はいるんです。
現実の自分と理想の自分にズレがあり過ぎて、もはや自分でもどうにもならない状況なんですね。
これは人間の自己防衛本能によるものだと言われています。だから、別に良いとか悪いとかはありません。
少し話が逸れましたが、偉大な人物がいかにコンプレックスを自分の武器にしてきたのか、については枚挙にいとまがありません。
ですから、今現在『自分の内向性が嫌だ・・・もっと社交的になりたい』と悩んでいる方に声を大にしてお伝えしたいことは、
悩まなくなった瞬間、成長は止まっている
ということです。
存分に悩んだ人だけが、コンプレックスを武器に昇華できます。
さいごに
以上、『内向的な性格を唯一無二の武器にするマネジメント』についてお伝えしてきました。
最後になりますが、以下をお伝えしてこの記事を終わりたいと思います。
〇マネジメントに『絶対的な正解』は存在しません。
〇結論、『試行錯誤を重ねて自分で自分の正解を獲得する』以外の方法はありません。
〇膨大な数のインプットとアウトプットを繰り返すことが重要です。
〇当サイト「ARK」がそのための一助になれば、心から嬉しく思います。